平成の終わり、2019/03/05に発行されたこの本の中で武田砂鉄氏は語る
《この1,2年ほど、有名人が大きな決断を表明するたび、「平成」というカテゴリをいたずらに背負わされている。》と
SMAP解散についても
《事務所内で起きたイザコザを「平成」にまで膨らませる大仰さが、そして横柄さが、結果的に組織の中で潰される被雇用者の痛みを強めてしまったのではないか。》
《平成の終わりではない、グループが解散に追い込まれただけである。》
だから、
《時代をまとめてかたるときに、躊躇(ためら)いを持ちたい。》と。
うん。
忘れずにいよう。
他にも
ブレイディみかこ氏『ロスジェネを救え? いや、救ってもらえ』にも大きく同感
《ロスジェネの定義は1970年〜1982年に生まれた約二千万人。社会に出るときがバブル崩壊後の就職氷河期と重なり》《そのため、派遣、契約社員などの不安定な雇用を余儀なくされた人々》
《現在でも非正規で働いている人がとても多い》
最近、このロスジェネ世代を雇用する動きも見えてきたが懸念も感じる
昨今はやたらとどこでもが新人に“即戦力”を求め過ぎる
人間は生身だ。
コンピューターでもないし、youtubeみたいに編集済みの動きなど出来るわけがない。
上司もウッカリさんが多いのか、
自身の新人時代のことはすっかり忘れて今の自分と同じだけの働きを求める。
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ブレイディみかこ氏は続ける。
《ロスジェネ世代という眠れるパワー》は《そこに存在している。》
《これまで冷遇されてきたからこそ、教育投資を受ける機会さえ与えられれば、彼らの能力の伸びしろは他の世代より大きい。》
《40代でぴかぴかの新人としてデビューしたって全然おかしくない》そんな《寛容な社会をつくる突破口になるかもしれない。》
《苦労してきたロスジェネがいろんな業界にもっと進出すれば、彼らは経済弱者に優しいシステムの必要性を肌身で知っているので、ダイレクトに世の中を変える原動力になる。》と
ニートやひきこもりをつくったのは本人のこころの弱さなどではなく自分たち社会だと、もう気づかなくてはいけない
否、本当は気づいているはず
政府の大きな舵取りはもちろん不可欠だけれど、私たちにも出来ることがある
・人には得意なことと、不得意なことがあるということ
・何かが出来ないとき、それはわざとじゃないと思えること
・どうすると上手くいくのか、何度も話合うこと
それでも失敗続きの人がいてイラついたとき、〈じゃあおのれは完璧か?〉と問うてみてほしい
「俺は完璧だ。」と豪語する人ほどそうではない場合が多い
後からおのれの不出来に気付いたとき
もう恥ずかしすぎて居たたまれなくなるだろうよ
by ヨシタケシンスケ
もう、これに尽きますな